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2021.05.22
【ベトナムのオフィスの種類】一般オフィス/サービスオフィス/バーチャルオフィスの違い
賃貸でオフィススペースを借りる場合、
その形態は大きく3つに大別されます。
1.一般オフィス
2.サービスオフィス(レンタルオフィス、シェアオフィス、コワーキングスペース、ビジネスセンターとも言われます)
3.バーチャルオフィス
本記事では、それぞれの形態の特徴をお伝えします。
一般オフィス
事業規模や予定人員が固まっており、オフィスを長く使われる企業様にオススメです。
◆契約期間は長期
2年~3年が多いです。
稀に1年や5年もあります。
◆デポジット(保証金)
3ヶ月が一般的です。
◆途中解約における違約金
デポジットが返金されません。
※稀に契約終了まで家賃を支払う義務があるオフィスもあります。
◆初期費用が掛かります
内装が無い状態で引き渡されるため、内装工事が必要になります。
内装項目として上げられるのは、以下のような物です。
・床材
・部屋を仕切るパーテーション
・入口に設置するセキュリティ機器
・デスク
・棚
・電気配線
・複合機
【引き渡し時はスケルトンの状態です】
コストに関しては以下の記事も参照下さい。
【オフィス新設のコスト】ホーチミンでオフィスを借りる場合の費用をまとめました。
◆退去時にも費用が掛かります
入居時に作った内装は、退去時には解体し、何も無い状態に戻す必要があります。
内装の解体作業にお金が掛かります。
◆賃料水準(税金と管理費込)
Aクラス:55~70USD/㎡
Bクラス:35~55USD/㎡
Cクラス:20~35USD/㎡
◆最小供給面積
A・Bクラスは50㎡程度、Cクラスで30㎡程度です。
サービスオフィス(レンタルオフィス)
人員の規模が固まらず、フットワークを軽くしておきたい新規の進出企業様や、市場調査目的の駐在員事務所設立にはサービスオフィスを推奨します。
スタッフが1~3人など、小規模なスペースしか必要ない場合も推奨です。
◆契約期間
1年が一般的です。
◆賃料水準
一般オフィスよりも割高です。
◆デポジット(保証金)
賃料の2ヶ月分であるケースが多いです。
◆途中解約における違約金
契約期間内に解約をした場合は、預けているデポジット(保証金)は返金されません。
◆初期費用を抑えられます(サービスオフィスの最大のメリット)
内装は出来上がった状態で借りる事ができます。
発生する初期費用は以下のような項目があります。
・サービスオフィスを利用するためのキーの新規発行
・会社のネームボード費用
・会社設立に必要とする公的書類の発行費用
【個室】
デスクやチェアが用意されています。
各デスクにキャビネットも1つずつ付いています。
【会議室】
【複合機、パントリースペース】
会議室や複合機、パントリースペースなど他の企業様と共用で使用します
会議室やコピー用紙、プリントアウト部数などは、各サービスオフィス毎に無料枠が決まっています。
頻繁に利用する場合は追加料金が発生します。
サービスオフィスをご案内した動画がこちらです。
サービスオフィスの概要とイメージを手早く掴む事ができます。
具体的なサービスオフィスのご紹介は以下の記事を参考下さい。
【ホーチミンのレンタルオフィス4選】ベトナム法人設立に手軽に契約できる1区・日本人街のサービスオフィス4選。
バーチャルオフィス
営業ライセンス取得を目的に安価にオフィス契約を行います。
営業ライセンスの取得や、現地法人設立の際には、住所が決まっている必要があります。
住所を手に入れるためにオフィス契約を結ぶ必要があるが、仕事場はしばらく必要ないお客様向けの形態です。
とにかくコストを抑えたい企業様向けです。
◆安価な賃料
月額50~150USD
◆利用できるデスク
無し、もしくは1席が多いです。
営業ライセンス取得まで、オフィスを構える必要が無い場合、コスト削減のため利用します。
業種・取得するライセンスによっては、バーチャルオフィスでは認められないケースもあるため、不動産会社と法人設立支援を行うサポート会社に確認が必要です。
一般オフィスとサービスオフィスの賃料の比較
1.一般オフィス(月額賃料)
Aクラス:55~70USD/㎡
Bクラス:35~55USD/㎡
Cクラス:20~35USD/㎡
例:Bクラスのスペース40㎡を6人で利用
40㎡ × 40USD = 1,600 USD/月
2.サービスオフィス(月額賃料)
Aクラス:400~600USD/席
Bクラス:200~400USD/席
Cクラス:100~200USD/席
例:Bクラスを6人で利用
6人 × 300USD = 1,800 USD/月
長期的な視点で見ると、1の一般オフィスの方が経済的です。