2021.07.27

ホーチミンの不妊治療について

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療 ver.11《体外受精:採卵当日》

 

前回は採卵に至るまでの受診経過について投稿しました。

今回はホーチミンでの採卵当日のことについて書きます。

採卵当日までの生活

採卵当日までは前回の投稿でもあったように自己注射の日々です。

卵胞の数が増えるに従ってお腹の違和感歩行時のチクチク感があり、身体的な負担があります。

採卵周期初めの頃はいつも通りジムでトレッドミルでウォーキングしていましたが、後半はお腹の張りでキツかったので、自宅でゆっくりすることが多かったです。

そして、採卵日が近づくにつれて緊張感が高まって、当日の病院へ向かうまでの車内でのドキドキ感は半端なかったのを思い出します。

採卵当日の病院

単なる受診は1区のHanh Phucにて可能ですが、採卵術や移植、出産などはBinh DuongにあるHanh Phucの本院で行うことになります。

ちなみにHanh Phucの周辺にはイオンがあります。

交通状況にもよりますが、ホーチミン1区や2区からHanh Phucの本院までは車で30分から45分程で到着できます。

Hanh Phucはホーチミンとビンズン省の堺にあります。

 

↓ 病院内の各フロアはこんな感じになっています。

G階:ロビー、フードコート、患者受付、薬局

1階:生殖外来

2階:ICU/NICU、分娩室

3階:小児科

4階:婦人科

5階:産科

6階:産科

採卵当日は1階の生殖外来に向かいます。

↑ 生殖外来の掲示板

院内レポートなどが掲示されていました。

採卵当日のスケジュール

採卵当日になりました。

当日の流れについては以下になります。記載されている時間は大体の時間です。

8:00  病院到着

書類確認(同意書やパスポートなど)、血圧測定

 

8:30 術衣へ着替え(着替える場所はロッカーやトイレもある場所でした。狭いです。)

夫は採精

※ここから夫と別行動

リカバリールームへは家族や通訳さんは入室不可でした。

 

9:00 手背へルートキープ(リカバリールームに移動してベッド上で行います。)

※出産時もそうでしたが、ベトナムは手背へのルートキープが主流かも。

・輸液(NaCl infusion)

・抗生剤(セファゾリン2g)など…

 

10:00 オペルームへ移動

主治医、麻酔科医、看護師が入室してきます。

そこで心電図モニター酸素マスクを装着します。

麻酔特有の喉から胸への違和感を感じたのち、麻酔科医から「Deep breath,more….」と言われ、

血中酸素飽和度が低下しないようにしないとと思い、深呼吸しているうちに入眠していたようで、

気づいたらリカバリールームにいました。

全身麻酔後の方からよく聞いていましたが、「気づいたら終わっていた」とはこの事なのかと身をもって実感した瞬間でした。

この時何時だったかまでは時計を見ていないので不明です。

 

12:00 ルート抜針(体調を確認する前に抜針された(・・;) 確認して欲しかったなー。)

その後ベッド上に座り、ミロを飲むように言われる。

そう、あのミロです。

※麻酔後にこんな濃いミロを飲むと嘔気や嘔吐など消化器症状が出やすいので、お水の方が良いと思います。

「え?!麻酔後にこんな濃いもの?!」と驚きました。

不安な方は看護師に相談するといいかも。

体調が問題ないことを確認したら、術衣から自分の服に着替えます。

 

12:30 お会計

翌日、受精確認のメールが届きます。

 

採卵日の注意事項

注意事項の記載された用紙を事前にHanh Phucからもらいます。

・採卵日の日時

・採卵前の注射日時

・当日の食事制限について(麻酔使用に伴う誤嚥や嘔吐防止。麻酔科医より説明あり。)

化粧やアクセサリーなど身につけないこと

パスポートや婚姻証明書の持参

・採卵前は排尿を済ませておくこと

・当日は自分で運転しないこと

などが記載されています。

その後の注意事項

卵巣過剰刺激症候群OHSS(Ovarian Hyperstimulation Syndrome) に注意が必要です。

排卵誘発によって多くの卵胞が発育・排卵することによって、卵巣腫大や腹水、胸水などを来します。

このOHSSに対する注意事項の記載された用紙もHanh Phuc から貰いました。

・水分摂取2l /日

・6-8個の卵の摂取(つまり高タンパクの食事と言いたいのかな^^;)

・高タンパクの食事を摂る

・辛いものなど刺激物を避ける

・腹囲・体重の測定

・尿の色が茶褐色の場合は注意

・気分不快や呼吸困難など症状があったら受診

など記載されています。

要点をまとめると、

水分摂取、高タンパクの食事、刺激物のない胃に優しい食事、体調不良の場合は病院へ

といった内容ですね。

次回の受診

次回の受診日は主治医より、

「次回の生理が開始された時」と言われました。

費用

デポジットとして 30,000,000 vndを先に支払います。

その中から今後かかる費用を差し引いていきます。

採卵日にかかった費用は7,700,000vnd

その費用をデポジットから差し引きました。

 

まず無事に採卵終了。

この日が本当に怖かったので、何事もなく帰宅できて何よりでした。

帰りの車内で気分不快はありましたが、帰宅後に休息することで食欲も戻ってきたのでひと安心でした。

次回は採卵後の受診の投稿予定です。

 

※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。

※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。
あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。

 

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