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2021.06.27
【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療 ver.7《2回目の人工授精》
1回目の人工授精の結果は残念な結果となり、生殖の医師と相談し、2回目の人工授精を実施することに決めました。
今回は2回目の人工授精について投稿します。
人工授精2回目当日
当日の流れは1回目の人工授精を経験していたので、気が楽でした。
やはり、自分の頭の中に情報があると気持ちに余裕があるな、と実感しました。
少しでも余裕を持って行動できた方がいいですよね。
ホーチミンの不妊治療の情報は本当に少なくて、治療当時は手探りで頑張っていたのを思い出します…
このブログがホーチミンで不妊治療をしようとしている方への情報の足しになれば嬉しいです。
…では本題に戻りますが
いつものように、1区のHanh Phucにある6階の「Fertility」へと向かいます。
もう何度も通っているので、慣れたものです。(慣れたくない…早くFertilityを卒業したい…)
そしていつものように6階へ到着。
人工授精の流れは以前投稿したように、下のような流れです。
- 午前中、夫が病院を受診して精子を提出
- 午後、妻が受診
- 血圧測定
- 人工授精前にお会計
- 人工授精
- 約30分くらい横になって安静
- 処方を受け取る
- 帰宅
詳細に関しては以前のブログ【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療 ver.6《人工授精後の受診》をご覧下さい。
いざ、2回目の人工授精!
1回目の人工授精の時と同様、血圧測定後にお会計をして処置室へと向かいます。
ちなみに処置室へはWellBeの通訳さんはそのままずっと居る事はなく、人工授精の場面では処置室から退室します。
まずは、午前中に夫が採精した精子の状態を用紙にて確認し、サインします。
そしてショーツを脱ぎ、こちらの診察台に横になります。
特に処置の際に着替える服などはありません。
↑処置台
人工授精の体勢が整ったら、主治医が登場して早速2回目の人工授精を実施。
クスコと呼ばれる器械を当て、カテーテルという管で精子を子宮内へ注入していきます。
5分程度で人工授精自体は終了し、医師は処置室退室時に1回目の人工授精同様「Good Luck!」と言ってくれました。
その後30分程度安静にします。
ちなみにこの安静時間ですが、日本でも施設や医師の意見によりばらつきがありますね。
処方
人工授精前日、病院に排卵コントロールのための hCG 5000IU の筋肉注射をするために病院へ行ったのですが、その時に人工授精後に使用する薬も処方してもらえました。
そのため人工授精当日の処方はありませんでした。
(人工授精2回目当日までの経過は以前のブログ参照)
【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療 ver.6《人工授精後の受診》
その処方は黄体補充としての
Cyclogest suppository 400mg(Progesterone:プロゲステロン)
これを人工授精後から毎晩1tab 腟に挿入します。
ホルモンの作用
ちなみにエストロゲンやらプロゲステロンやら大切なホルモンがありますが、どのように作用するかは以下の通りです。
・エストロゲンestorogen:卵胞ホルモン
子宮内膜を増殖させる作用。
つまり、受精卵を迎えるベッドの役割の子宮内膜を整える。
・プロゲステロンprogesterone:黄体ホルモン
エストロゲンの作用で厚くなった子宮内膜に受精卵が着床するように整える作用。
着床後も分泌が続き、妊娠維持をサポートする大切なホルモン。
このようなホルモンの作用は治療をしていく上での大切な知識なので、覚えておくと便利です。
ちなみに子宮内膜は剥離すると、生理として出てきます。
費用
そして気になる費用はこちら。
- Sperm preparation: 750,000vnd
- IUI(AIH): 2,100,000vnd
- Cyclogest suppository:約512,000vnd
さて…無事に2回目の人工授精も完了し、自分の身体から結果が来るのを待ちます。
1回目の人工授精を経験しているので、比較的穏やかに過ごせました。
結果がどうであれ、なんとなく前に進もうとしている自分がいて良かったな、と今になって思います。
※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。
※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。
あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。