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2021.06.02
【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療 ver.2《検査編》
不妊治療を実施できるベトナムの病院のひとつに「Hanh Phuc病院」があることを前回の投稿で記載しました。
前回ブログ【助産師のブログ】ベトナム・ホーチミンで不妊治療 ver.1《ハンフック病院の紹介》
↑ 1区のHanh Phuc内のFertility入り口
今回は治療をする上で必要な検査段階の話をします。
不妊の心配をしたことがある夫婦の割合
国立社会保障・人工問題研究所の調査によると、
日本の夫婦の35%、
つまり3組に1組はなかなか子供ができず不妊の心配をしたことがある
というデータが出ているようです。
意外と多いな…と感じる方が多いと思います。
なかなか不妊で悩んでいる、とは言いにくいですもんね。
相談できないだけで、悩んでいる方が多いと思います。
そして、「若いから大丈夫」「病気をしたことがないから大丈夫」というのはよくある誤解です。
ですから、夫婦で家族計画について話し合う時間を作る事が理想です。
不妊の要因
「不妊症で悩む夫婦のうち、どちらに要因があるか」というWHO(世界保健機関)による、ある調査では
男性のみが24%
女性のみが41%
男女共が24%
原因不明11%
というデータも…。
決して女性だけの問題ではないのがデータから読み取れます。
不妊治療となると、男性側は「女性側の問題」と考えてしまい、しばしば夫婦間で温度差が生じます。
しかし、新しい家族の誕生を願うのであれば夫婦で検査することをお勧めします。
そして、夫婦で治療の方向性を決めていくべきです。
Hanh Phucでの検査の流れ
まず大まかな受診の流れは以下です。
- 血圧測定
- 書面での問診
- 生殖医療の医師と相談
- 経腟エコー
- 会計
- 血液検査(男性の場合加えて精液検査)
私の場合、受診時はWellBeの通訳サービスを利用していました。
通訳さんにベトナム語から日本語に通訳してもらいながら相談をしました。
他にもこのWellBeのサービスを利用して受診されている日本人は多くいらっしゃいました。
検査内容・費用
検査内容だけでなく、費用面も気になりますよね。
不妊治療は保険適応では無いので…全額自己負担です。
女性
- 経腟エコー
- 血液検査
約4,240,000vnd
男性
- 精液検査
- 血液検査
約2,500,000vnd
血液検査があるので費用は高めですね…
特に女性の場合、採血検査項目に
- AMH(抗ミュラー管ホルモン)
- プロラクチン
- 甲状腺機能
も含まれているため値が張りますね…
検査項目によって値段は異なるのですが、特にこれらは金額が高いです。
精液検査は結果が出次第、メールで送られてきました。
この検査結果内容と卵胞の発育状況をみながら医師と治療方針を立てていきます。
では、次回は実際の治療について投稿していきます。
※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。