2021.06.19

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療ー人工授精後の受診ー

人工授精を試みて、2週間ちょっとして生理が来てました。その後の経過を投稿します。 医師と今後の方針の相談生殖の担当医から「生理が来たら受診して下さい」と言われていたので休む暇もなく、次回の受診の予約をしました。受診当日、通院先の1区のHanh Phuc の6階にある生殖外来へ行きWellBeの通訳さんと合流します。         そしていつも通りスタッフから「Ms.〇〇」と呼ばれて血圧測定をします。その後、生殖の担当医と今後の方針の相談。私たち夫婦の不妊の原因を見て、最初に担当医と大まかなステップを話し合っており、治療計画はそのステップに沿って進むことを医師と再確認しました。 私たちの治療計画私たち夫婦と生殖の医師とは以下のように話し合っています。・2回の人工授精を実施しましょう。・それでも難しい場合は体外受精を検討しましょう。日本にいる不妊治療経験のある身近な助産師や看護師とも相談しながらこの方針に決めました。その中には私たち夫婦と同じ不妊の原因を抱えた方もいたので心強かったです。その時点での治療計画はこんな感じでしたが、もちろんこの治療で難しい場合は「再度、治療計画を練り直す」事も頭の隅に置きながら治療に当たりました。言ってしまえば、不妊治療は先の見えないトンネルのようなもの。長いトンネルになることもあれば、急に光が見えてくることもあります。          治療を通じて感じるのは、「高額な治療費」「有限の時間」「心身の負担」があるので受け身で治療してゴール設定のない曖昧な治療をしていても、ただ立ち止まっているだけだなと実感しました。とにかく心穏やかに健康でいること。そして、夫婦で同じ方向を向くこと。これらは治療が長引けば長引くだけ、大事なことでありながら難しくもあると思います。1回目の人工授精では残念な結果だったので、2回目の人工授精へと気持ちを切り替えていきました。 今回の受診の流れと処方内容以前の投稿にも書きましたが、決断をしてから突然人工授精するのではなく、人工授精を行う日の数週間前から、子宮内の状態を整えたり、卵胞成長をコントロールしながら行います。        ・1回目の受診:生理開始後の受診retorozole(Femara:FSH):卵胞成長を促す内服薬の処方を受ける。・2回目の受診:子宮内膜・卵胞チェックProgynova(estoradiol):子宮内膜増殖を促す内服薬の処方を受ける。・3回目の受診:子宮内膜・卵胞チェック・4回目の受診:hCG5000IU 筋肉注射で排卵の調整筋肉注射のため、病院にて医療スタッフが臀部(お尻)に注射します。いつもどんなスタッフがいるのか私は名札を見ているのですが、「Midwife」(助産師)と書いていました。このスタッフは採血の時も痛くないので、安心して身を委ねられました。もちろん、この時の筋肉注射もそこまで痛くなくてホッとしました。 これら4回の受診で身体の調子を整えて、2回目の人工授精当日を迎えました。 それぞれの費用そして気になる費用はこちら。 受診料:420,000vnd 経腟エコー:250,000vnd retrozole(Femara):約940,000vnd Progynova(estoradiol):50,000vnd hCG:約212,000vnd 今回は私の身体の状況を見つつ、1回目の人工授精時とは少しだけ薬の種類を変更しながら2回目の人工授精へと向かいました。さて、2回目の人工授精…どうなることやら。もちろん希望は持ちつつ、過度な期待はしないように過ごしました。次回はその後の経過を投稿します。 ※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。 「ホーチミンで不妊治療」ブログ一覧はここをクリック

2021.06.14

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療ー人工授精の結果 & 妊娠検査薬・排卵検査薬ー

前回の投稿では、人工授精の実際の流れについて書きました。今回はその後の経過について投稿します。 人工授精後の経過あっという間に人工授精が終わり、帰宅しました。無事に卵子と精子が受精することを願いながら、いつも通りの生活をするように心掛けました。「いかに普段通りの精神状態にするか」が課題でした。しかし、身構えてもストレスになるだけなので、ウォーキング、ヨガ、瞑想など自分のリフレッシュ方法でその後の日々を過ごしました。黄体補充の内服薬 Duphastonは2週間内服を続け、妊娠成立を祈ります。どうなることやら…医師からは「もし予定日までに生理が来なかったら、自分で妊娠検査薬を使ってみてもいいよ。または生理が来たら受診してね。」と言われています。”その日”が近づくたびにトイレに行くのが怖くなります…妊活を始めてから、今まで生理の出血を何度も見て悲しい思いをしてきたからです。 妊娠検査薬ホーチミンでは妊娠検査薬は非常に安価で手に入ります。 値段20,000vnd~25,000vnd  購入できる場所妊娠検査薬はホーチミン市内のコンビニ(family mart・GS25など)や薬局(Guardian・Pharmacity・medicareなど)で売っています。使用方法は1.付属のカップの1/3 程度の尿を入れる2.妊娠検査薬のスティックを尿に30秒〜1分かざす3.尿からスティックを取り出し、5分後判定大体の流れはこんな感じ。詳しくは付属の説明書を見て使用してください。 排卵検査薬排卵検査薬もホーチミンに売っています。生殖外来を受診する前に使用していました。↓ 箱の中身はこんな感じです。排卵検査薬はコンビニでは見つけることはできず、薬局で購入しました。私の場合、排卵検査薬はmedicareで購入したのですが売り切れになっていることが多く、同じく妊活している人がいるのかな…と勝手に心の支えになっていました。 人工授精の結果…  結果はというと…       …    ……  今回の人工授精では残念ながら授かることはできませんでした。あっけなく初めての人工授精は終了しました…妊娠検査薬をするまでもなく、次の生理が来て、「ああ、また来たよ…」と無念でした。不妊治療をしている人は思う感情かもしれませんが、生理が来るたびに深いため息が出ます…本当…身体的にも、精神的にも、経済的にも参っちゃいますよね。まず今回は人工授精1回目なので、まだ次のプランが自分たちの中にあるので、比較的そこまで落ち込む暇もなく次のクールへと私たちは進みました。  ※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。 「ホーチミンで不妊治療」ブログ一覧はここをクリック

2021.06.07

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療ー人工授精 実施編ー

今回は人工授精の流れについての投稿です。人工授精までの経過については前回の投稿をご覧下さい。ホーチミンで不妊治療ー人工授精 準備編ー 人工授精当日の流れ大まかな流れは以下の通りです。 午前中、夫が病院を受診して精子を提出 午後、妻が受診 血圧測定 人工授精前にお会計 人工授精 約30分くらい横になって安静 処方を受け取る 帰宅午前中は夫の受診。採取した精子を洗浄・濃縮させて元気な精子を人工授精で使用します。そして午後は私の受診。当日はなぜかあまり緊張しなかった覚えがあります。もうここまで来たら神頼み…いざ人工授精!お会計を済ませたら、名前を呼ばれるまで待合室で待機です。「Ms.○○」とスタッフが名前を呼びます。いつも経腟エコーを見ている診察室とはまた違う処置室で行います。処置室に到着したら、夫の名前と私の名前の確認をします。これは基本的なことであり、非常に大事な確認ですね。夫の採取した精子の検査結果(精子の量や運動率など)を紙面上で確認し、「Patient's signature」の欄にサインします。処置台はこんな感じ。いつも経腟エコーをしている椅子とほぼ同じですね。ショーツを脱ぎ、この椅子に座るようにナースから言われます。  そして、生殖の主治医が処置室に入り人工授精を行っていきます。医師がクスコという器械を膣の中に挿入し、細いチューブ(カテーテル)を入れていきます。そのカテーテルを通して精子を子宮内に注入する流れです。人工授精はとてもシンプルな処置なので、ものの5分程度で終了します。「あれ、もう終わったの?!」と感じる方も多いはず。人工授精が終わったら、医師が「Good luck!」と言って処置室を退室しました。その後30分くらい処置室で横になっているようナースから言われ、自分1人だけになります。↑その時の風景がこんな感じ。そしてこの処置室にはナースコールがありません。もし体調悪くなったらどうすりゃいいんだ!?と思いました。さすがベトナム…ちなみに廃棄物はきちんとこのように分類されています。この辺はちゃんとしていますね…処方薬人工授精した後は薬局のある「G階」へ行き、薬の会計をした後に薬を受け取ります。処方された薬がこちら↓Duphaston(dydrogestoron)黄体補充の内服薬です。2週間内服します。 人工授精にかかった費用そして気になる費用はこちら↓ Sperm preparation: 750,000vnd IUI(AIH): 2,100,000vnd Duphaston(dydrogestoron): 約430,000vnd人工授精は終わったので、無事に受精・着床することを願うのみ…次回はその後の経過について投稿予定です。 前のブログで書き忘れたのですが、人工授精などの不妊治療を行う場合は「婚姻証明書」が必要になります。申請の流れは以下の通りです。 日本で戸籍謄本を発行 日本から戸籍謄本をベトナムに送ってもらう 戸籍謄本をホーチミン領事館へ持っていき、結婚証明書の申請をする 数日後ホーチミン領事館で婚姻証明書を受け取る夫婦であることの証明が必要ということですね。 ※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。 「ホーチミンで不妊治療」ブログ一覧はここをクリック

2021.06.06

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療ー人工授精 準備編ー

前回の投稿「ホーチミンで不妊治療ー検査編ー」では、治療前の検査について記載しました。今回は「人工授精」について投稿していきます。Hanh Phuc病院で経験した内容になります。 人工授精って?簡単に言うと、採取した精子を子宮内に人工的に注入することです。AIH(Artificial Insemination with Husband's semen)IUI(intrauterine insemination)とよく略して言われます。Hanh Phucでは「IUI」とよく言っていました。最初はタイミング法を試したのですが、うまくいかなったのでステップアップして、人工授精に挑戦することを決意しました。決意するのには本当に勇気が必要でした…海外で治療することは不安が多かったので。でも、日本にいる助産師仲間に相談をしてやりとりをする中で、助けられながら決意できました。 受診の流れ決断をしてから突然人工授精するのではなく、人工授精を行う日の数週間前から、子宮内の状態を整えたり、卵胞成長をコントロールしながら行います。スケジュールは下のようなイメージです。 治療を試みる月の生理が来たら、受診予約をする。 1回目の受診 2回目の受診 3回目の受診 人工授精当日大まかには以上のような流れでした。人工授精までに3回の受診をしました。受診時には経腟エコーにて子宮内膜の状態や卵胞発育状態を確認します。必要に応じて内服薬や注射がありました。内診台のところにはカーテンの仕切りはありません。日本の産婦人科でも仕切りがある施設、無い施設があります。私個人としては、カーテンの仕切りが無い方が医師が何を処置しているのか、どんな動きをしているのか把握できて安心できました。逆に仕切りがある方が安心できるという意見もあると思いますが、人それぞれの感じ方ですよね。 必要書類人工授精のような不妊治療を行う場合は「結婚証明書」が必要になります。申請の流れは以下の通りです。 日本で戸籍謄本を発行 日本から戸籍謄本をベトナムに送ってもらう 戸籍謄本をホーチミン領事館へ持っていき、結婚証明書の申請をする 数日後ホーチミン領事館で結婚証明書を受け取る大事な手術を行うには夫婦であることの証明が必要ということですね。 処方された薬子宮内膜や卵胞成長具合により、薬の処方がありました。 Femara(retrozole)錠剤の内服薬です。卵胞成長を促します。 diphereline(triptorelin)自然排卵を抑制しながら、卵胞の発育を調整します。これは皮下注射になります。治療を行う上で時間指定のある薬なので、自宅で自己注射を行いました。これ…自分に自分で注射するのは一呼吸必要でした。人への採血や注射は今まで助産師勤務をしていたので慣れていましたが、自分にやるのはまた違う感覚があって、正直言って怖かったです…これは慣れると、一呼吸置かずにできるようになると思います。糖尿病のインスリン自己注射なども類似します。ちなみに注射の針や薬の入っている容器など医療廃棄物は病院へ持って行く必要があります。マンションのゴミ箱とかに捨ててはダメです! それぞれの費用そして気になるのが費用面…子宮内膜や卵胞の状態を把握するために何度も受診が必要なので、財布が痛いですね。 受診料:420,000vnd 経腟エコー:250,000vnd Femara:約940,000vnd diphereline:約470,000vndうーん、まあまあな値段しますよね。本当、不妊治療はお金が掛かる…今回は人工授精の大まかな流れについて記載しました。 次回の投稿では、人工受精の当時の詳細を記載します。 ※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。※治療内容はそれぞれの状態や医師の治療方針によって異なりますので、様々な方法があります。あくまでも私自身の使用した薬剤や方法についての記載になりますので、ご了承下さい。 「ホーチミンで不妊治療」ブログ一覧はここをクリック

2021.06.02

【助産師のブログ】ホーチミンで不妊治療ー検査編ー

不妊治療を実施できるベトナムの病院のひとつに「Hanh Phuc病院」があることを前回の投稿で記載しました。前回ブログ「ベトナム・ホーチミンで不妊治療ーハンフック病院の紹介ー」↑ 1区のHanh Phuc内のFertility入り口今回は…治療をする上で必要な検査段階の話をします。不妊の心配をしたことがある夫婦の割合国立社会保障・人工問題研究所の調査によると、日本の夫婦の35%、つまり3組に1組はなかなか子供ができず不妊の心配をしたことがあるというデータが出ているようです。意外と多いな…と感じる方が多いと思います。なかなか不妊で悩んでいる、とは言いにくいですもんね。相談できないだけで、悩んでいる方が多いと思います。そして、「若いから大丈夫」「病気をしたことがないから大丈夫」というのはよくある誤解です。ですから、夫婦で家族計画について話し合う時間を作る事が理想です。 不妊の要因「不妊症で悩む夫婦のうち、どちらに要因があるか」というWHO(世界保健機関)による、ある調査では男性のみが24%女性のみが41%男女共が24%原因不明11%というデータも…。決して女性だけの問題ではないのがデータから読み取れます。不妊治療となると、男性側は「女性側の問題」と考えてしまい、しばしば夫婦間で温度差が生じます。しかし、新しい家族の誕生を願うのであれば夫婦で検査することをお勧めします。そして、夫婦で治療の方向性を決めていくべきです。 Hanh Phucでの検査の流れまず大まかな受診の流れは以下です。 血圧測定 書面での問診 生殖医療の医師と相談 経腟エコー 会計 血液検査(男性の場合加えて精液検査)私の場合、受診時はWellBeの通訳サービスを利用していました。通訳さんにベトナム語から日本語に通訳してもらいながら相談をしました。他にもこのWellBeのサービスを利用して受診されている日本人は多くいらっしゃいました。 検査内容・費用検査内容だけでなく、費用面も気になりますよね。不妊治療は保険適応では無いので…全額自己負担です。  女性 経腟エコー 血液検査           約4,240,000vnd男性 精液検査 血液検査          約2,500,000vnd血液検査があるので費用は高めですね…特に女性の場合、採血検査項目に AMH(抗ミュラー管ホルモン) プロラクチン 甲状腺機能も含まれているため値が張りますね…検査項目によって値段は異なるのですが、特にこれらは金額が高いです。精液検査は結果が出次第、メールで送られてきました。この検査結果内容と卵胞の発育状況をみながら医師と治療方針を立てていきます。 では、次回は実際の治療について投稿していきます。※2020年の情報になりますので、最新情報とは異なります。ご了承下さい。 「ホーチミンで不妊治療」ブログ一覧はここをクリック